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広島城

当時の建築工法で忠実に復元された広島城二の丸

原爆の投下で焼失してしまった広島城二の丸でしたが、平成元年〜6年にかけ、表御門(おもてごもん)・御門橋(ごもんばし)・平櫓(ひらやぐら)・多聞櫓(たもんばし)・太鼓櫓(たいこやぐら)・西側塀(にしがわへい)が復元されました。 発掘調査や当時の図面を基に、古くから伝わる木造建築工法で復元されてるため、内装や柱の位置ひとつをとっても当時の様子が伺えます。 二の丸は本丸を正面から守る役割を果たしていました。

天守閣の中は見応えある展示が並ぶ歴史博物館

五層五階からなる天守閣の一層から四層は資料館になっており、広島城にまつわる様々な展示物が並んでいます。 【第一層】 広島城の構造や、お城の歴史がわかる資料などが展示されています。兜や鎧などを着て撮影が出来る体験コーナーとミュージアムショップもあります。 【第二層】 広島の城下町で暮らした人々の様子をうかがえる資料が展示されています。 【第三層】 広島ゆかりのものを中心とした甲冑や刀剣などが展示されています。 【第四層】 毎回期間とテーマを設けて展示を行う企画展示室になっています。その時期にしか見ることのできない展示が楽しめます。

最上階の展望室からは広島市内の景色を一望

第五層にあたる最上階の展望室からは360度景色を見渡せるようになっています。 正面からは原爆ドームを見ることでき、天気の良い日はその奥の方に宮島も見ることができます。

崩された石垣が当時のまま残る場所

元和3年(1617年)に起きた大洪水で破壊された石垣を当時の城主である福島正則が「武家諸法度」の厳しい決まりを守らず無断修復したため、時の将軍、徳川秀忠に石垣の破却を命じられるも、正則は十分に実行しませんでした。その崩された石垣が現在もそのまま残されている珍しい光景です。

戦時中に最高統帥機関が置かれた広島大本営跡

明治27年(1894年)に日清戦争が勃発したのち、旧日本軍の最高統帥機関である大本営が広島市に移されることになり、広島城内に設けられました。第五師団司令部の建物が明治天皇の行在所とされ、7ヶ月に及ぶ間広島に滞在しました。 その後、建物は保存されていましたが原爆により全壊し、現在は基礎石のみが残る跡地となっています。

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