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迫力の放水に歓声と虹!夏恒例「温井ダムの放流」に多くの見学者
広島県安芸太田町にある温井ダムで、ダムの水量調節を目的とした「水位低下放流」が行われ、家族連れなどが見学に訪れて迫力ある放流の様子を楽しみました。

温井ダムでは毎年、梅雨入り前や夏場の時期に水位を一時的に下げて貯水容量を確保するため、定期的に放流が行われます。この放流は見応えがあると評判で、見学希望者を受け入れる体制が整えられています。

この日の放流は午前11時で、見学するために温井ダムの駐車場へ到着。そこから見学エリアへ向かうためにダムの上部を歩いていると、眼前に高低差約100mの長い階段が現れて一瞬たじろぐ来場者も。

しかし、管理庁舎の奥には見学者用のエレベーターが設置されており、階段を使わず安全にラクに下流広場まで移動できます。

筆者が訪れた日は、管理庁舎前にテントが設置されており、アンケートに答えると「ダムカード」がもらえるキャンペーンが実施されていました。

エレベーターを降りた後は、約200mにわたる見学トンネルを進みます。このトンネル内は気温約20度と涼しく、まるで天然のクーラーのような快適さ。猛暑の中でもひんやりとした空間が広がり、真夏に訪れる人々にとっては嬉しい癒しの場となっています。

トンネルの途中には、温井ダムの岩石に触れることができる展示などもあり、学習スポットとしても充実しています。

トンネルを出ると放流が間近で見学できる「下流広場」へ到着。集まった見学者が見守る中、11時になると勢いよく放水がスタート。「臨場感がすごいね!」という声が聞こえてきました。

しばらくすると見学エリアまで水しぶきが届きはじめ、想像以上のしぶきの量に子供たちは「キャーッ!」と笑顔で歓声を上げながら水しぶきを楽しんでいました。

そのうちに、放水のしぶきによって周囲で虹が出現。見学者は嬉しそうに「見て!虹が出とるよ!」と、一斉にカメラのシャッターを切る光景も見られました。


約10分間の放流が終わると、見学者たちは満足そうな様子でダムをあとにしました。
この水位低下放流は、今後も7・8月の木曜日など指定日に実施予定。圧巻の放水ショーを間近で体感できる貴重な機会です。
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執筆者
chief editor:F.ISHIOKA
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