世界遺産の原爆ドームがある広島市や嚴島神社がある宮島など広島観光の中心地では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を受け、窮地に立たされています。

平和記念公園に近い商業店舗と宮島では、お客さんのほとんどを観光客で占めているところが多く、新型コロナウイルスの影響を直撃しています。近年はインバウンド需要が高まり、多くなった外国人観光客の対応を進めているお店も多く、春のハイシーズンを待ち構えていましたが、今ではほとんどその姿を見ることはありません。国内では、首都圏と関西圏から多くの観光客が訪れていましたが、緊急事態宣言が発令するなどして、3月には売上が昨年対比80%減など、今までにない落ち込みです。
いつもは長い行列が出来ている有名な広島お好み焼き店や牡蠣が食べられるお店も店内はガラガラ。今までに見たことがない光景が広がっています。
さらに今週土日には、広島県全域に外出自粛要請が出るなどしたため、飲食店などでは、あえなく休業する店舗が増えています。
平和記念公園と宮島を船で繋ぐ世界遺産航路でも減便が相次ぎ、閑散とした状況が続いています。

本来、お客さんで賑わうはずの週末に当面の休業を決めた飲食店店主は、「お店を開けても経費がかさむだけ。今は耐え忍んで、少しでも早く収束することを祈るしかない。」と、休業の苦しい決断を話してくれました。

広島では4月11日(土)・12日(日)に県内全域で外出自粛要請が出ています。1人1人が感染拡大を防ぐ行動をとりましょう。

[外出自粛要請についての記事↓]

新型コロナウイルスの影響を受け、広島県で初となる週末の外出自粛要請　

広島県内の新型コロナウイルス感染拡大を受けて、県の感染症専門家会議が開かれ、2020年4月11日(土)・12日(日)の週末に県内全域で不要不急の外出を自粛するよう、湯崎知事から要請されました。