広島市中区にある広島県立美術館にて、2024年7月13日（土）～9月23日（月祝）まで、「金曜ロードショーとジブリ展」が開催されます。

この特別展は、昭和から令和にかけて私たちに映画の素晴らしさを届け続けた「金曜ロードショー」と、数々の名作を生み出してきたスタジオジブリの歩みを振り返るものです。

（C) Studio Ghibli

金曜ロードショーとジブリ展の特徴

「金曜ロードショー」は、これまでに200回以上ものジブリ作品を放送してきました。その歴史は、スタジオジブリの成長とともに歩んできたものです。
1985年に番組の放送が開始された年は、スタジオジブリが「風の谷のナウシカ」を初めて放送した年でもあります。
本展では、この1985年を起点に、ジブリ作品の公開年と「金曜ロードショー」で初放送された年を振り返りながら、その時代背景と作品の普遍性を浮き彫りにします。

「風の谷のナウシカ」から最新作「アーヤと魔女」まで、ほぼ全てのジブリ作品の絵コンテが展示されます。
絵コンテとは、映画の設計図とも言えるもので、シーンの流れをコマ割りしたものであり、場面構成やセリフなどが描かれています。これにより、作品がどのようにして生まれたのかを知る貴重な機会となるでしょう。

スタジオジブリ作品のポスターの中に飛び込んで、まるで主人公になったかのように撮影できる空間が設けられています。
フォトスポットは、「魔女の宅急便」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」「猫の恩返し」「崖の上のポニョ」などの作品が対象。架空のスタジオに迷い込んだような体験が楽しめます。

特別協賛のau（KDDI）の協力により、ARコンテンツも提供されます。
アプリ「SATCH X」をダウンロードして、会場内の「借りぐらしのアリエッティ」ポスター付近のARマーカーを読み込むと、アリエッティと同じ目線で巨大な植物や虫たちが溢れる世界をARで体験できます。この映像や画像はスマートフォンに保存することも可能です。

「幻燈」とは、フィルムや造形物に強い光を当て、レンズを通して映像を拡大投影する装置です。ガラスの町・富山の富山ガラス造形研究所、富山ガラス工房、地元作家らが制作を担当し、スタジオジブリが監修しました。
キャラクターをモチーフにしたガラスに光を照射し、映画の世界観を音と光で体感できる幻想的な空間が広がります。

「風の谷のナウシカ」の腐海の空間を、竹谷隆之さんらが制作した圧巻のクオリティーで再現します。王蟲、大王ヤンマ、ムシゴヤシなどが待つ空間は、来場者を魅了することでしょう。
また、特別協賛のau（KDDI）のARコンテンツアプリ「SATCH X」をダウンロードし、王蟲の展示場所にあるARマーカーを読み込むと、迫力ある王蟲たちがARで出現します。
さらに、プロ仕様の構図で写真撮影ができる遠隔カメラ「マチカメ」で、腐海の中で王蟲と一緒にいるかのような写真も撮影できます。

「金曜ロードショーとジブリ展」のチケットは現在販売がはじまっており、売り切れ次第終了となります。
なお、チケットは日時指定券となっており、開催時間内で30分区切りに指定された入場時間でのチケット購入となります。人気特別展のため、鑑賞を予定されている方は早めに購入しておきましょう。

「金曜ロードショーとジブリ展」広島展概要