8月6日の平和記念式典を翌日に控えた2025年8月5日(火)、広島市中区の平和記念公園では園内各所で平和関連事業が行われ、多くの市民や国内外の観光客が訪れました。

原爆死没者慰霊碑の前には多くの参列者が列を作り、献花や参拝を行い静かに祈りを捧げる姿が見られました。

ONE DREAM 2025

レストハウス前の周辺では、「ONE DREAM 2025」のプロジェクトを実施。

イベントテントでは、広島市長からのメッセージや第一回平和宣言が展示されました。

受付テント奥のワークショップでは風鈴の絵付け体験が行われ、特に外国人観光客が多く参加していました。

また、親水護岸では参加者が平和への思いを記したアートが展示され、公園を彩りました。

第11回 ひろしまかがり灯の祭典

18時になると、原爆ドーム対岸の親水テラスにて「第11回 ひろしまかがり灯の祭典」のオープニングセレモニーが開幕。
イベントには、聖歌隊によるコーラスや劇などが披露され、来場者は熱心に耳を傾けていました。

トーチ点灯式はクラウドファンディングで選ばれた5歳の男児が担当。

平和の灯から採火した火がトーチに移され、かがり灯の櫓へ「灯わたし」が行われると、大きな拍手が沸き起こりました。

その後、火が移されたかがり灯は静まり返った元安川の水面で炎がパチパチと音を立てながら燃え上がり、見守る人々は厳かな雰囲気に包まれました。

日没後、かがり灯は水面に浮かび上がるように輝き、ライトアップされた原爆ドームとともに幻想的な光景を演出。被爆80年を迎えた広島で、平和への祈りを新たにする一夜となりました。