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原爆ドーム越しに打ち上げ花火!空鞘稲生神社「夏越祭」6月29日開催
広島市中区にある空鞘稲生神社にて、打ち上げ花火で話題の「夏越祭(なごしさい)」が2026年6月29日(月)に執り行われます。
罪や穢れを祓う毎年恒例の伝統行事として、地域住民のみならず多くの観光客からも親しまれているお祭りです。

半年の穢れを祓う伝統行事
夏の訪れを告げる風物詩「夏越祭」は、日々の生活の中で知らず知らずに積もった罪や穢れを祓い、心身を清めて残り半年の無病息災を願う神事です。祭り当日は参道に屋台が並び、境内は多くの参拝客で賑わいます。

境内には人がくぐれる大きな茅の輪が設置され、18時からは火鑽り(ひきり)神事が始まります。その後、夏越祭神事やお湯立て式などの厳かな儀式が続きます。なかでも見どころは「お湯立て式」です。

熱気あふれる「お湯立て式」
境内に据えられた大釜で沸かしたお湯を用いて行われるお湯立て式は、夏越祭の象徴的な神事です。神職が祓い清めたお湯に、魔除けの草とされるカヤの葉を束ねたものを浸し、参拝者に向かって勢いよく振り撒きます。
熱いしぶきを浴びることで厄を祓うとされており、その熱気と臨場感を求めて多くの参拝者が集まります。

夜空を彩る打ち上げ花火
祭りのクライマックスは、20時15分から始まる打ち上げ花火です。約20分間にわたり、3号・4号サイズの花火が70〜80発打ち上げられ、広島市中心部の夜空を鮮やかに彩ります。
打ち上げ場所は神社のすぐそばを流れる本川の河川敷。エディオンピースウイング広島や原爆ドームの近くという立地から、「市内中心部に最も近い花火大会」としても注目を集めています。

おすすめ観覧スポット
花火を間近で楽しみたい方には相生橋がおすすめです。橋の正面にエディオンピースウイング広島が見え、その手前で花火が打ち上がるため、迫力ある景色を堪能できます。

歩道の幅は比較的広く、端に寄れば通行の妨げにならず観覧が可能ですが、人気スポットのため打ち上げ時間が近づくにつれて多くの観覧者で埋め尽くされるので、早めに到着しておくと安心です。

また、平和記念公園を流れる本川の原爆ドーム対岸付近や元安橋周辺では、世界遺産である原爆ドーム越しに花火が鑑賞できる貴重なスポットとしておすすめです。
混雑を避けながら比較的ゆったりと落ち着いて花火を楽しむことができます。

40年以上続く花火の歴史
空鞘稲生神社の花火は40年以上の歴史を誇ります。過去には、長嶋茂雄さんが監督時代の巨人と広島カープが旧広島市民球場で試合中に花火が打ち上がり、驚いて神社へ連絡を入れたという逸話も残っています。それほど球場に近い距離で花火が打ち上げられていたことがうかがえます。
近年ではコロナ禍による中断を経ながらも、広島市内でもいち早く花火を復活させるなど、地域に根付いた行事として大切に受け継がれてきました。かつては音に対する苦情もあったようですが、パンフレット配布などの工夫により、現在では地域住民の理解も深まっています。

観光客にも人気を集める理由
平和記念公園から歩いて約10分という立地の良さもあり、空鞘稲生神社には国内外から多くの観光客が訪れています。近年は周辺に民泊やゲストハウスが増えたことで、外国人参拝者の姿も目立つようになりました。
現在では参拝者の6〜7割が地域外から訪れている状況となっており、広島の新たな観光コンテンツとしての側面も強まっています。
広島の夜を彩る特別なひととき
原爆ドーム越しに花火を鑑賞できる、全国的にも珍しいロケーションが特徴の夏越祭。開催が近づいてくると毎年話題になるこの祭りは、地域住民と観光客の双方にとって特別な時間を提供してくれます。
今年も多くの人々が足を止め、広島の中心地で夜空を見上げる一日となりそうです。
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執筆者
chief editor:F.ISHIOKA
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