10年に一度と言われる猛烈な寒気が日本列島を覆い、比較的温暖な広島の瀬戸内沿岸で積雪を観測しました。

広島市内では道路や歩道が雪で凍りついた早朝、見慣れぬ白い景色に包まれた世界遺産の原爆ドームが、普段とは違った表情を見せていました。

廿日市市にある宮島でも積雪が観測され、世界遺産の嚴島神社が雪景色となり、1年に1度見れるかどうかの美しい光景が広がっていました。（昨年の雪景色の嚴島神社）
世界遺産が雪景色となった瞬間を写真におさめようとカメラを持った方が早朝から来ており、筆者が着いた頃にはすでに撮り終えた方が帰宅の途につく姿も見られました。

宮島へ渡る際、宮島口からJR宮島フェリーに乗船すると海から大鳥居に近づいてくれる「大鳥居便」が出ており、海上からの雪景色を楽しむこともできました。

宮島の島内には他にもいくつか観光名所があり、どれも雪をまとった絶景で寒さを忘れてしまうほど。
大聖院へ続く路地から見た風景もいつもと違った張りつめた空気感に。

大聖院の階段や参道に積もった雪は、早朝から僧侶の方が全てほうきで掃いておられたので、滑ることなく無事辿り着くことができました。

海から見た雪化粧の豊国神社（千畳閣）と五重塔。

朝の気温は氷点下でしたが、天気が良かったのでお昼頃には屋根の冠雪は溶けていき、数時間のみの貴重な景色となりました。