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フィンランド スピリット サウナ ー建築、デザインからサウナハットまで
2026年3月14日(土)~2026年6月28日(日) 開催

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広島市現代美術館で開催される特別展。サウナの発祥から歴史や文化、暮らしについて展示が行われます。



特別展の紹介

2000年以上前にフィンランドで生まれたとされるサウナ。サウナに宿る精をもてなすと家庭に繁栄がもたらされるという民話が今も息づき、家庭や公共施設にはサウナが備えられています。人びとはそこで心身を癒やし、語り合います。同展では、フィンランドの暮らしに深く根づくサウナの歴史と文化をひも解き、豊かな暮らしの秘密を探ります。

展覧会のポイント

アルヴァ・アアルトが設計したサウナ6作品を紹介

○幻の文化サウナ
(ユヴァスキュラ、1925)[実現せず]

○働く人を癒やす、サナトリウムのサウナ
(バイミオ、1932)

○母屋と渡り廊下でつながる、マイレア邸のサウナ
(ノールマルック、1938)

○川の傍に建つ、ヨキサウナ
(カウットゥア、1944-46)



○ムーラッツァロの実験住宅、コエタロのサウナ
(ユヴァスキュラ、1952-54)
※実寸模型で再現

○暖炉のある部屋のついた、コッコネン邸のサウナ
(ヤンヴェンバー、1967-69)


ムーラッツァロの実験住宅(コエタロ)でサウナを楽しむアルヴァ・アアルト、1960年代、Photo: Heikki Havas

フィンランドサウナのいまとむかしを体感

無料で楽しめるオープンプログラム「フィンランドサウナのいまむかし」を同時開催。1970年代のサウナと現代のサウナを一部再現し、空間のスケール感を体験できる展示です。
あわせて、映像資料を用いた小規模展示や関連書籍を自由に閲覧できるコーナーも設置。瀬戸内海に浮かぶ江田島にあるフィンランド式サウナ「NOT BUSY」が選んだ書籍や、県内のサウナ情報も紹介。



展示構成

第1章 サウナの本質

フィンランドでは、ほとんどの家庭にサウナが設置されており、その総数はおよそ320万にのぼるといわれています。人口約560万人のうち、59%の人が少なくとも週に1回はサウナを利用しているそうです。
実は「SAUNA」という言葉自体がフィンランド語で、千年以上にわたり受け継がれてきたこの国のサウナ文化は、2020年にユネスコ無形文化遺産にも登録されました。
サウナは単なる生活習慣ではなく、人々の暮らしに深く根付いた大切な文化であり、「世界一幸せな国」と称されるフィンランドの健康や心の豊かさを支える存在でもあります。

森の中で携帯型のテント風サウナでくつろぐ人々、2011、 Photo: Alexander Lembke



第2章 サウナの歴史

サウナの起源についてははっきりとしたことは分かっていませんが、蒸気を利用して汗を流す入浴方法は、紀元前の時代から世界各地で行われていたとされています。
フィンランドでは、斜面に掘った横穴のような場所がその役割を果たしていたとも言われています。
現在のサウナに近い「木造の小屋の中で火を焚く」形式が確立したのは、西暦600〜900年頃と考えられています。
その後、サウナは北欧やバルト諸国、ロシアなどの地域で広まり、ヴァイキングによって各地へ伝えられたという説もあります。
その中でも、サウナが日常生活の一部として特に深く根付いた国がフィンランドでした。

ヴィヒタによるウィスキング (C)️Katja Losonen / Kalevala Women’s Association, Finland



第3章 サウナと美術

同展示では、画家マルッタ・ヴェンデリン(1893–1986)の作品を主に取り上げて紹介します。
1937年、ヴェンデリンはトゥースラ湖のほとりに形成された芸術家コミュニティに参加しました。ヘルシンキで気管支炎に悩まされていた彼女は、医師の助言を受けてトゥースラへ移り住みます。そこには、かつて師事していた画家エーロ・ヤルネフェルトも暮らしており、ヴェンデリンにとって親しみのある土地でした。
彼女は複数の出版社で書籍や雑誌の挿画を手がけ、とりわけ家庭雑誌「コティリエシ(Kotiliesi)」の表紙イラストで広く知られるようになりました。
また、多くの絵葉書のデザインも制作しています。

古い版画挿絵、Finnish Heritage Agency蔵



第4章 サウナと建築

アルヴァ・アアルト(1898–1976)は、フィンランドを代表する建築家・デザイナーの一人として知られています。
1923年に自身の建築設計事務所を設立し、最初のパートナーであるアイノ・アアルト(1894–1949)、その後パートナーとなったエリッサ・アアルト(1922–1994)とともに、300件以上におよぶ建築プロジェクトを手がけました。
アアルトの事務所が設計したサウナは、独立した建物として計画されたものが29棟(うち23棟が実現)、住宅に併設されたサウナが48室(うち38室が実現)あります。
本章では、アルヴァ・アアルトの建築作品の中に設けられたサウナに焦点を当てて紹介します。

サウナの平面・立面・断面図 作図=アルヴァ・アアルト、1938、アルヴァ・アアルト財団蔵



第5章 サウナとデザイン

フィンランドの人々にとって、サウナは単なる入浴の場ではなく、生活に深く根付いた特別な存在です。
サウナは四季折々のフィンランドの風景の中に自然に溶け込み、熱した石に水を注ぐ「ロウリュ」の響きや立ちのぼる蒸気、木の香りが心地よい時間を生み出します。
そのひとときを彩るのが、さまざまなサウナの道具です。丁寧に整えられた白樺のヴィヒタをはじめ、昔ながらの木製の桶やひしゃく、長い年月受け継がれてきたサウナストーブなどが使われています。さらに、マグカップや温度計、サウナハットなども含め、約130点のアイテムを展示します。

温度計、個人蔵、Photo: Shouma Kohsai


グンヴァル・オリン=グランクヴィスト(デザイン)によるビアマグとピッチャー、1960-81



関連プログラム

フィンランドをもっとよく知るためのトーク

デザイン編

いっしょにフィンランドを訪れ、書籍・「北欧デザイン」の考え方(誠文堂新光社)を制作した二人が、北欧デザインがどのようにして生まれ、発展してきたのかについて語ります。
[日時]
3月21日(土)15:00-16:30
[登壇者]
渡部千春さん(デザインジャーナリスト、東京造形大学教授)
上條桂子さん(編集者、ライター)
[定員]
80名
※当日10時より1階受付にて整理券を配布
[会場]
広島市現代美術館
地下1階ミュージアムスタジオ
[参加費]
無料

ライフスタイル編

福岡で生活雑貨店の先駆けとして知られる石井さんと、書籍・偏愛サウナめぐり(誠文堂新光社)の著者である浜竹さん。親しい二人がフィンランドにまつわるさまざまな話題を語り合います。
[日時]
4月25日(土)15:00-16:30
[登壇者]
石井風子さん(B・B・B POTTERSディレクター)
浜竹睦子さん(イラストレーター)
[定員]
80名
※当日10時より1階受付にて整理券を配布
[会場]
広島市現代美術館
地下1階ミュージアムスタジオ
[参加費]
無料



学芸員によるギャラリートーク

担当学芸員がツアー形式で展示内容を解説します。
[日時]
5月16日(土)、6月13日(土)
15:00-16:00
[会場]
広島市現代美術館
B-1展示室
※申込不要・要展覧会チケット
※地下1階展示室入口に集合

アートナビ・ツアー

アートナビゲーターが案内する、ツアー形式の展示解説です。
[開催日]
毎週土・日・祝日
[開催時間]
4月12日までは12:10〜、15:10〜(15分程度)
4月18日からは11:45〜、14:45〜(30分程度)
[会場]
広島市現代美術館
展示室B-2、B-3
※要展覧会チケット・申込不要
※3月14日・15日、イベント開催時は除く
※地下1階展示室入口に集合



展覧会カタログ

フィンランド スピリット サウナ

[価格]
2,600円(税別)
[仕様]
B5変型、188頁
[企画・編集]
アルヴァ・アアルト財団、ギャラリー エー クワッド、S2
[装幀・編集デザイン]
株式会社D_CODE(垣本正哉、河野素子、堂島徹)
[発行]
株式会社国書刊行会



展覧会グッズ・特別メニュー紹介

展覧会オリジナルのサウナハット

同展のオリジナルグッズとして、サウナハットやタオルなどを販売。
併せて、フィンランドから輸入した雑貨—サウナの精霊トントゥやサウナストーンなど—も紹介。いずれも本展会期中のみの限定販売です。
[販売場所]
ミュージアムショップ「339」

スモークサーモンのオープンサンド

定番のギュラーメニューに加え、本展にちなんだ期間限定の特別メニューも用意。
[提供場所]
カフェ「KAZE」

DATA

イベント名
フィンランド スピリット サウナ ー建築、デザインからサウナハットまで
開催日
2026年3月14日(土) ~ 2026年6月28日(日)
時間
10:00〜17:00(入場は閉館の30分前まで)
場所 [ MAP ]
広島市現代美術館 展示室 B-2・B-3
アクセス
・観光ループバス「めいぷる〜ぷ」県立美術館前下車すぐ
・路面電車「縮景園前」電停から徒歩約3分
備考
※掲載内容は、掲載時もしくは取材時の情報に基づいています。お出かけ・ご利用等の際には最新の情報をご確認下さい。(免責事項について)

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